失われてから後悔しますか?

 

人は何故か、失われる寸前になって、あるいは失われた後になってから、その存在の大きさを思い知ります。

しかし、後悔は先に立たず。失われてから気づいたって、もう遅い。取り返しがつきません。

だから今なんですよ。まだ失われていない今だからこそ、伝えることが出来るのです。このチャンスは永遠じゃない。今だけです。

その人が生きて、あなたの隣にいる今だからこそ出来ます。

徳川家康マッカーサーといった故人の存在を認めるのも結構ですが、故人からはストロークが返ってきません。あなたがプラスのストロークを浴びたかったら、いま生きている人へストロークしましょう。

存命を認めるのに理由なんか要りません。美辞麗句も要りません。ただ思ったままに、

「出会えて良かった」

と伝えてみてください。「同じ円(コミュニティ)の中にいられて良かった」と伝えてみましょう。たったそれだけで、相手の存在を認めることができます。

たとえば、ペットの頭を、
「可愛いね。お前がいるだけで癒(いや)されるよ」
となでるように、存在そのものを認めることが、最も単純な原点ともいえる根源的なプラスのストロークです。

「お前がいるダケでいい」なんて言われりゃ、ペットだって悪い気はしませんや、自分の存在を認めてくれる飼い主に懐くというもの。
犬猫だって懐くのです、いわんや人間をや。

「あなたがいるだけで幸せ」と伴侶の存在を認めてみましょう。

「あなたに出会えて良かった」と知人や友人の存在を認めてみましょう。

「あなたと一緒の会社にいられて良かった」と同僚の、はたまた部下の存在を認めてみましょう。

「あなたの下で働けて良かった」と上司の存在を認めてみましょう。

「お父さん、お母さんの子供で良かった」と、親の存在を認めてみましょう。

「お前は宝物だよ」と子供の存在を認めるのです。主語は、あなた。