プラチナの輝きでストローク

心がこもっていないお世辞も、通り一遍の社交辞令も、見え透いたおべっかも、ぜーんぶプラスチック・ストローク

たとえば、初めて会う相手へ「いつもお世話になっております」と挨拶すれば、誰だって「いつも?初対面なのに?」と違和感を覚えることでしょう。すると、一瞬で「社交辞令だな」と見破り、「通り一遍、うわべだけの挨拶だ」と判断し、「こちらこそ、お世話になっております」と、白々しいプラスチック・ストロークが行き交うことになる。

初対面なのに「お世話になります」「こちらこそ」なんて空々しい会話はナンセンスでしょう?礼も過ぎれば無礼とか、慇懃無礼と言われている通りです。

プラスチック・ストロークで特に気をつけたいのは、儀礼的な挨拶。礼をすれども無関心な状態です。

政治家からの祝電や弔電のように、儀礼的な挨拶が社会通念として認められている場合は構いませんが、然るべき相手へ対する重要な挨拶を申し述べるとき、通り一遍のプラスチック・ストロークで済ましてしまうと、事を荒立てる火種になりかねません。まるで、結婚の挨拶だというのに、訪問先の留守中に伺って、菓子折りを置いて済ましてしまうようなものです。

つまり、プラスのストロークを送るときは、誠心誠意を言動で表さないと、プラスチック・ストロークになってしまい、逆効果ですので、ご注意くださいね。

その逆に、共に喜び合い、涙を流し合い、抱き合い、称え合う、プラチナのように価値の高いストロークを、プラチナ・ストローク(PlatinumStroke)といいます。
甲子園の優勝シーンや、感動映画のラストシーンを見ての通り、プラチナ・ストロークは激情を呼び起こし、共感を高めます。これが感動。

感動は空気感染しますので、笑っている人を見れば笑ってしまうように、また、泣いている人を見れば涙が流れるように、相手を感動させるには、あなたが先に感動しなければなりません。もちろん、相手のことを強く思いやる熱意がなければ、人を感動させることはできません。

プラスのストロークは、プラスチックではなく、貴金属の王と呼ばれているプラチナのストロークで放ちましょう。プラスのストロークには、プラチナの輝きが似合います。